オンラインで個人データの共有を防ぐ方法

テクノロジーで世界が動いている昨今、ほとんどの人は仕事でも遊びでもインターネットを使っている。オンラインで書類を作成したり、食料品を購入したり、オンライン・カジノゲームで遊んだり、フェイスブックのフィードをチェックしたりなどなど、一日に何度もインターネットに接続する。しかし、自分の情報がどれだけ安全なのかを改めて考えてみたことはあるだろうか。インターネットには、人々のコンピューターを攻撃し、個人情報を盗み出そうとするフィッシング詐欺やマルウェア、ウイルスがはびこっている。また、全てのサイトが大手カジノサイトのような厳しいセキュリティ対策を取っているわけではない。
人は、自分は犯罪やオンライン詐欺の対象にはならないと思いがちだが、オンラインに自分の情報を載せれば載せるほど、ターゲットになる確率は上がるのである。情報が盗まれてから数カ月後にそのことに気づく場合も多く、その間に悪用されてしまっていることもある。では、ネットにつなぐとき自分と自分のデータをどのように保護したらよいのだろうか。
ハードウェアを保護する
まず第一の対策は、ハードウェアに鍵をかけることだ。自宅でも職場でも、コンピューターを使うときにはパスワードや生体認識スキャナーを使ってデバイスをアンロックするようにしておこう。そうすれば、自分だけが自分のコンテンツにアクセスすることができる。
プライベート・ブラウジング
ほんの数年前まで、プライベート・ブラウジングという言葉を耳にする機会もなかっただろう。しかし今では、他のサイトに自分のクッキーやブラウザ履歴へアクセスしてほしくない場合にはこれが欠かせない。個人情報の安全を確保したいなら、ウェブブラウザで常にプライベート・ブラウジングを選択することだ。ほとんどの大手ブラウザで、クリックひとつで設定できる。プライベート・ブラウジングを使うと、履歴、クッキー、テンポラリのインターネットファイルが削除され、他のサイトはその情報を入手して広告やウイルスのターゲットとすることができなくなる。
パスワード
ほとんどの人は、自分のパスワードには自分の誕生日やペットの犬の名前が入っていないから安全だと思っている。だが、例え何の意味もない文や単語をくっつけただけでも安心できない。最新のAIアルゴリズムは、数百万通りの文や適当な数字を試してみて、ほとんどのパスワードを1時間以内に突き止めてしまう。アカウントを本当に安全にしたいなら、パスワードマネージャーを使ってログイン情報を作成し、保存するとよい。
2段階認証
そこまでしなくても、と言われそうだが、自分のアカウントと情報を確実に保護したいなら、2段階認証システムが必要になってくる。簡単に言えば、パスワードでログインする際、携帯やEメールでそのログインを認証するシステムだ。これで安全網をもう一枚加えることになり、ハッキングはそれだけ難しくなる。
ソーシャルメディア
ソーシャルメディアは楽しいし便利だが、犯罪者にとっては情報を最も盗みやすい場所でもある。フェイスブックのアカウントを持っているなら、そこで共有した個人情報は削除しておくこと。あなたのことをよく知っている人なら、あなたの誕生日や携帯電話番号は知っているはずだ。プロフィールに情報を載せれば載せるほど、リンクされたアカウントへのアクセスが容易になる。
さらに、ソーシャルメディアのアクティビティをプライベートにしておくことも大切だ。自分が投稿したものは友だちだけが見れるようになっているかどうか、ユーザー設定で確認しておこう。ツイッターでも同様に、プライバシー設定で自分の情報には鍵をかけておこう。
安全な接続とアンチウイルスソフトウェア
いうまでもないが、ネットに接続するときは必ず、その接続が安全なものであることを確認しよう。公共のWi-Fiを使ってソーシャルメディアのアカウントへアクセスすれば、ネットワークにいる誰もがその情報を閲覧できる。デスクトップと携帯機器を使う場合、アンチウイルスソフトウェアをデバイス上で実行することも欠かせない。マルウェアやウェブセキュリティもこれに含まれる。訪問するサイトは信頼できるものだけ。そして知らないメールや、直ちに対応を要求するようなメールは削除する。
以上、これらのアドバイスが個人情報の保護に少しでも役立てただろうか。ネットに情報を載せれば、誰かがそれを見つける可能性があるということは肝に銘じておこう。事前に知っておけば、事前に対策を取ることができる。