ブラックフライデーがやって来る!

来る2019年11月29日は全世界の人間が待ちに待った「ブラックフライデー」の日だ!・・・と言われても日本人の中でピンとくる人は少ないだろう。最近は朝のニュースなどでも取り上げられているため、知っている人もいるかも知れないが、いかんせん、日本では浸透しているとはとてもじゃないが言えない。しかし、カジノ ジャックポットで大金を得たギャンブラーなら目白押しのイベントだ。
世界中を消費という狂乱に飲み込むブラックフライデーを解説していこう。
そもそもブラックフライデーとは?
何度も言ったが、ブラックフライデーはアメリカ合衆国ほか英語圏で開催されるイベントだ。簡単に言うとショッピングモールなどの大型小売店が大安売りをするイベントなのだ。
11月の第4木曜日、アメリカでは定番の祝日である「感謝祭」の翌日は、国が定めている休暇ではないものの、休暇とする会社や団体が多い。そのため、感謝祭のアイテムの在庫を一掃するためにも小売店側も気合が入っている。また、アメリカの小売業界では一年で最も売上を見込める日ともされている。
そもそもブラックフライデーがどうやって始まったかというと、1961年にアメリカはフィラデルフィアから始まり、1975年頃から全米に広がり始めたというかなり新しいイベントで、名前の由来は道や店舗に人がごった返すことから、フィラデルフィア警察が「仕事の増える暗い金曜日」というボヤキからというのが有力な説だ。
当時の小売店側はこの言葉に嫌悪感を示し、他の名称を用いたようだが、結局それは広まることはなかった。
その市場規模はCG描写ソフトなどで知られるAdobeの分析部門の発表によると62億2000万ドル、実に日本円で6兆2200億円にも達する。
日本やアメリカ以外の国では?
実はこのブラックフライデーが日本でも広まりつつあるらしい。Amazonでは毎年世界同時に「プライムデー」というイベントを開催しており、もちろんこれは日本のAmazonでも開催されている。
また、日本人では知らない人はいない小売最大手のイオングループでも2016年頃からはこの時期には(小規模ながら)ブラックフライデーの催しを開催している。
それだけではない。大手ECサイトでもある楽天グループも通常よりポイントが多くもらえるイベントをブラックフライデーに合わせて開催するなど、各企業がそれぞれ独自の戦略を打ち出している様子だ。
しかし、はっきり言って定着しているという雰囲気は一切ない。
それではアメリカ以外の国では一体どういった扱いなのだろうか。たとえば、アメリカに隣接し同じ英語圏でもあるカナダでは、ブラックフライデーの開催日にはブラックフライデー目当てで多くの人々が国境に詰めかけるそうだ。おそらく、カナダのブラックフライデーよりもアメリカの方が気前が良いのだろう。
また、カナダと同じく英語圏でもあるイギリスでもそれなりに浸透しているそうだが、「ブラックフライデー」の意味合いが変わってくるそうだ。これはクリスマス前の最後の金曜日に酔っ払いが増え、警察を悩ませるという意味で使われているらしい。
日本ではまだあまり浸透していないブラックフライデーだが、ぜひとも大安売りをしてほしいものだ。