映画を降り、ゲームへ足を踏み入れるスターたち
ララ・クロフトはゲーム生まれですが、大作映画に活躍の場を移し、大成功したことでよく知られています。それ以来、彼女のキャラクターは、スロットゲームやWebテレビの短編作品でも使われてきました。
その他にも、スロットや他のオンライン カジノゲームに進出した映画キャラクターはたくさん存在し、多くの人気キャラクターたちが、ビデオゲームでの成功に向けて、そのキャリアを開始しています。ハリー・ポッターが、その代表例です。
とはいえ、乗り換えを果たしたその他のクロスオーバー組はどうでしょうか? より具体的に言えば、キャラクターが使えるからという理由だけで、脈絡もなく映画キャラクターがビデオゲームに登場する場合はどうでしょうか。クラシック ビデオゲームのエイリアンたちは、ソニーの映画『ピクセル』で侵略者として印象的なカムバックを果たしましたが、彼らは作品に完璧に溶け込んでいました。しかしたまに、愛着のある昔ながらのキャラクターたちが、ゲスト出演するビデオゲームの中で場違いに見えることもあります。スクリーンを降り、ゲームのパラレルワールドに足を踏み入れたスターたちが見られる、興味深い組み合わせのいくつかをまとめてみました!
フレディとジェイソン - Mortal Kombat
『13日の金曜日』シリーズのファンに、フレディ・クルーガーとジェイソン・ボーヒーズの紹介は不要でしょう。この2人は、Mortal Kombatゲームの設定にはまったく一致していませんが、溶け込んでいない訳でもありません。このゲームのスタイルは、フレディやジェイソンの世界よりもファンタジー風ですが、ゲームも2人もホラーの要素を持っている点で、共通しています。さらに、フレディは人をもてあそぶのが、ジェイソンは人を虐殺するのが大好きです。ゲームの中でこの2人を見つけると、プレイヤーは少し驚いて二度見するでしょう。しかし、彼らの登場はただのお遊びで、象徴的な言葉「フィニッシュヒム!」に新しい意味をもたらしています。
ヨーダとダース・ベイダー - Soul Calibur IV
Soul Caliburゲームにおけるダース・ベイダーとヨーダの特別出演は、ファンに対するご褒美のようなもので、また、アクションにもよくなじんでいます。しかしこちらも、この2人が登場する脈絡はありません。ストーリー展開に何の関係もなく、ゲームと彼らを結びつけるための巧妙な仕掛けも用意されていません。また、ゲームに登場する剣は、それを巧みに操ってさえいれば、どんなキャラクターにもよく似合うはずですが、ライトセーバー以外にこの2人に似合うものなんてあるでしょうか?
アーノルド・シュワルツネッガー** - WWE2k16**
WWE2k16ゲームでは、プレイ可能なキャラクターがシリーズ新記録の120人以上用意されましたが、たった1人だけ常連のレスラーではなかったキャラクターが、ターミネーターでした。このキャラクターはプレイヤーへの完全なボーナスとして組み入れられたもので、予約注文で購入した場合のみ、プレイすることができました。シュワルツネッガー自身がWWE殿堂入りしており、しかもこのシリーズの昔からのファンなので、喜んでゲームとの関係性拡大に協力しました。
Poker Night 2
最後は、究極のクロスオーバーゲーム『Poker Night 2』を紹介します。Valveの『Poker Night at the Inventory』の続編、『Poker Night』の特徴は、他のヒットシリーズからより多くのキャラクターが登場することです。オリジナルゲームに登場するウェブコミック『Penny Arcade』のティコ、ビデオゲーム『Team Fortress 2』のヘビー、ウェブテレビシリーズ『Homestar Runner』のストロング・バッド、そして『Sam & Max』シリーズのマックスが、マックスの相棒サムの手引で悪事に加わり、アニメシリーズ『The Venture Bros』のブロック・サムソン、ホラー映画シリーズ『死霊のはらわた』のアッシュ・ウィリアムズ、『Borderlands』シリーズのクラップトラップも登場します。
プレイヤーはこれらのキャラクターの内4人と対戦し、ポーカーのスキルをまじめに上達させることができます。しかし、この記事で紹介した他のクロスオーバーゲームと同じく、そもそもなぜこのゲームができたのでしょうか。答えは、全てのケースで同じです。クロスオーバーが可能だったのと、ファンの興味を引くからです。また、各キャラクターの個性がどれだけゲームになじんでおり、登場する必要や、移籍する必要があったのか、観察してみるのも意味のあることです。幸いなことに、ここで紹介したクロスオーバーの事例は全て、結果として素晴らしいものとなり、ゲーマーたちを本当に楽しませてくれました。しかし、輝かしい経歴になったかというと、そこまでではないことも確かです!