Casinoをプレイする犬を描いたカシアス・マーセラス・クーリッジのアートについて
ソース: Cassius Marcellus Coolidge
アメリカ合衆国出身のイラストレーターであったカシアス・マーセラス・クーリッジ(1844年〜1934年)。カシアスは、ポーカーなどのcasinoをプレイしている犬を油絵で描いたことで有名です。オンラインカジノ好きであれば、一枚は欲しくなってしまう絵かも…。この記事では、カシアス作の『ポーカーをする犬(Dogs Playing Poker)』について紹介します。
カシアス・マーセラス・クーリッジとは
まず、初めにカシアスの生い立ちについて話しましょう。1844年9月14日にニューヨーク州ジェファーソン郡のアントワープで農家の家に生まれたカシアス・マーセラス・クーリッジは、フィラデルフィアやニューヨークで育ちました。アートのキャリアは、1868年から看板描きから始まったと言われています。その後、20代から新聞の挿絵を描き始め、本格的にアート部門でのキャリアが始まりました。
カシアスの作品:ポーカーをする犬
『ポーカーをする犬(Dogs Playing Poker)』は、カシアスの16枚の油絵シリーズであります。この絵はもともと出版社のブラウン&ビガロ(Brown & Bigelow)の依頼を受けてタバコ会社の広告のために1903年に製作されました。16枚のうちの9枚は、犬がポーカーゲームをプレイしている擬人化された作品です。ポーカー用のCasinoゲームのテーブルの周りに座っている犬たちを描いたこれらの9枚の作品はアメリカで特に有名になりました。
『ポーカーをする犬』が有名な本当の理由
カシアスのこれらの作品は、ホームデコレーションのキッチュアートの例としてアメリカでよく知られています。キッチュアートのキッチュには、「低俗、悪趣味、陳腐、ガラクタ」と言った意味が込められています。この言葉は、通常、低俗で廉価、あるいは大衆文化、消費文化の感傷的な形相を表現するのに用いられます。また、教養の低い、大量生産された、大衆的な文化の象徴に用いられています。批評家のアネット・フェレーラは「ありとあらゆるカゲロウじみたポップアートが絶え間なく再生産されるなかで…〔ポーカーをする犬は〕アメリカ人の安っぽい集合的無意識に…永遠に刻み込まれた」と述べ、この作品は主に労働者階級の人が家を飾るときの趣味を体現したものになりました。それでも、オンラインカジノ好きであれば家に一枚くらい飾りたくなってしまうかもしれませんね。