若者のギャンブル離れ?

カジノチップと札束
ソース: Pixabay

「若者の〇〇離れ」の〇〇にはありとあらゆる物が入る今日、日本人にとって最も手軽なギャンブルであるパチンコも例外ではない。

あるウェブサイトで行われたパチンコに関するアンケートによると、なんと回答者の7割が一度もパチンコをやったことが無かった。それどころか、「目に見えない場所に作って欲しい」など、嫌悪感さえ抱いている様子。かつて「娯楽の王様」と呼ばれたパチンコ、しかし若者達にとっては「裸の王様」でしかないようだ。

アメリカでも同じ現象が・・・

先の例ではパチンコだったが、アメリカでも同様の現象が、カジノに起こっている

カジノと高級ホテルが立ち並び、白夜を思わせるほど明るいネオンが目を楽しませるラスベガス。観光客は減っているどころか毎年増加を続けている。

20代~30代の若年層も、もちろんラスベガスに来ればカジノへ足を運ぶ。

しかし彼らはスロット、ルーレット、ブラックジャックのテーブルを素通りし、まずはレストランで腹ごしらえ。豪勢な食事を楽しんだ後には、カジノ主催のこれまた豪華絢爛なステージショーを楽しみ、ホテルの自室へと帰る。ギャンブルをやるものなど殆どいない。

若者に人気の運試し、「ルートボックス」とは?

では若者達は一体何にお金を使っているのだろうか

1980年台に生まれた者たちにとって、インターネットやテレビゲームは生まれた時から存在しているし、使い方を熟知している。

オンラインカジノもインターネットの普及と同時に誕生した。それこそオンライン・ブラックジャックなどの戦略性の高いものは、ネットに親しむ若者から人気を集めそうなものだが、彼らがプレイするのはFPS(一人称視点で銃火器などを撃ち合うゲームのジャンル)やバトルロワイヤル(数十~200人ほどのプレイヤーが一つの巨大なマップで、最後の一人になるまで勝負を続けるゲームのジャンル)などの多人数でプレイするビデオゲームだ。

若年層にはカジノやオンライン・ブラックジャックで「運の力」で勝つよりも、ビデオゲームの腕を磨いて、あくまでも「自分の実力」で勝利を掴みたいという意識があるようだ。

しかし若者達が完全に「運試し」から離れたわけではない、それどころか、見方によってはどの世代よりもハマっているかもしれない。

昨今の人気ゲームというものは無料で遊べるモノが多い。とくにスマホ向けのゲームは有料のものの方が珍しいほどだ。では開発会社はどうやって利益を得ているのだろうか。

その答えは「ルートボックス」と呼ばれるオンラインゲーム特有の仕組みがある。日本語だと「ガチャ」と言ったらピンとくる人もいるのではないだろうか。

例に出した「バトルロワイヤル」というジャンルの、ある人気ゲームのプレイヤー人口はなんと2500万を超える。

基本無料のそのゲームで、課金プレイヤーとそうじゃないプレイヤーを別けるものはたった一つ。それは見た目である。

一回300円ほどの課金をしたプレイヤーは「ルートボックス」、直訳で「宝箱」を開ける権利が与えられる。その中に入っているものは、自分のキャラクターに着せることが出来る服や、武器や自分のキャラクターの見た目を変更することができるアイテムだ。

一円も使わないでプレイすることもできるが、その場合与えられる服は2種類程度。

周りのキャラクターは豪華な服を着ているのに、自分のキャラクターは貧相なTシャツ一枚。見た目を気にする若者が、課金したくなるのもよく分かる。

なかには目当てのアイテムが出るまでひたすら開け続けるプレイヤーも少なからずいるそうだ。

こうしてみると若者達もしっかりとギャンブルを楽しんでいる様子だ。いつか彼らも、銃を撃ち合うオンラインゲームから離れ、オンライン・ブラックジャックの良さが分かる日が来るのではないだろうか。

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